症例54　メニエル症候群、男性、66歳　　H２６年１１月４日
 

158ｃｍ60ｋｇ、130/80（７８）
主訴＞眩暈、耳鳴り

現病歴＞３年前から、年にかるいめまいが２回あった。去年から眩暈がひどくなり、３月に１回、ひどいめまいが起こる。今年の６月は酷く、救急車で病院に行き入院する。それ以後、月に２回、強めの眩暈が起こり、病院行って点滴するとましになる。それ以外は軽い眩暈は毎日ある。強い眩暈はぐるぐる景色が回って、点滴受けるまで続き、吐き気も強い。軽い毎日の眩暈は、少し周りが回り、自分もふらふらして浮遊感あり、足元もふらふら。吐き気もある、時に嘔吐する。急に起こり、午前中が多い。（１０~１１時）夏場に多い。現在はセファドール、トリノシン、メチクール内服中。
生活歴＞夕食７時、毎日夕食後に甘食（まんじゅう、煎餅）　　ビールは毎日350ｍｌ、たばこは６１歳でやめた。コーヒー4、5杯/日。便は1/日、軟で崩れかけ。尿5.6/日。睡眠23～7、寝つきは40-60分、断眠1/日すぐ寝る。運動０分、仕事はタオル干燥するので夏場は熱い、常に乾燥している。仕事中、20ｍ位を４０．５０回は往復する。
現症＞眩暈、いらいら、たちくらみ。耳鳴り
耳鳴＞６３歳から、めまいとともに始まる。H26年６月入院したときから耳鳴りもひどい。
毎日、半日昼から夜まで。ベルの音、高音で小さい。　　難聴もあるがTVの音は普通に聞こえる。
脈＞沈細弦、やや軟、（関弱）、手心熱。
舌＞稍紅、黄厚、
腹診＞腹部は中等度筋力、上腹部は硬い、圧痛はない、
弁証＞湿熱＋風痰、脾気不足。衝気上逆。腎陰虚

湿熱＋風痰

稍紅、黄厚、回転性眩暈、ふらふら。浮遊感、手心熱。

脾気不足

腹硬い、脈細軟、積弱、便崩れかけ、

衝気上逆

午前中に急に起こる

腎陰虚

耳鳴り、難聴、寝つきB、手心熱

           天麻鉤藤飲加減
天麻５鉤藤５牛膝５黄芩５枸杞子８夜交藤５黄連２麦門冬８半夏５栝楼根５沢瀉5＋代赭石10磁石10
H２７年５月より去黄連,夜交藤　　加玄参５、半夏３↓、生地黄5
これで、夏に眩暈なく過ごせた。

２/２８には耳鳴りは２/１０程度。　８月には3/週に寝る前に３０秒くらい、軽い。あまり気にならない。
 

 
 
 
 
 
 
 
    NEWS