症例52 脳鳴 64歳 女性 158cm、67kg、118/78(78)H26年10月27日
 

主訴>脳鳴、耳鳴

現病歴>
54歳から中耳炎で、耳に水が溜まり、数か月に1回切開してはチューブ挿入していた。そのころから耳鳴りある。H26年1月、姉のお通夜から頭の中で振動が始まる。
H26年、6月、鼓膜形成の手術(愛大)をしたが、鼓膜はふさがらず、テープもしたがダメであった。それから、脳鳴(本人は脳の振動と音という)がひどくなった。再手術勧められているが本人は怖くてしたくない。右は1/4、左は1/3の穴が開いた状態である。脳鳴は、週に3,4日の頻度で1日中ある。朝方が一番ひどく(4-5)起きるとましになる。朝方の音は高音で、音量も大。日中は少しましになるが寝る前にひどくなる。音はごー、うーんで飛行機が飛ぶような音で高音で大。日中の音は低音。
6月の手術以来、耳痛が3回あって、耳鼻科の処置で軽減した。(吸引と抗生物質)
耳鳴りは脳鳴とは別にあり。週に3あり、高音で一日ある。難聴はずーっとある。耳元で大きくしゃべると聞こえる。

生活歴>
夕食7時、米3/日、香辛料(七味、胡椒、キムチ)が多い。甘食は2/週(果実、お饅頭)
酒、たばこ(-)。口渇して多飲2L/日。便1/1-3日。バナナ状だが少し硬い。後軟。
尿10/日。睡眠10~6:30、寝つきが30分、断眠は2.3/日で15分、3.4/週は朝4.5時に脳鳴で起きてしまう。運動0分。

現症>肩こり(左手が上がりにくい)、冷え(腰、足首から下、大腿、腕)、暑がり。眼疲れる、肩こりから頭痛2/週、ペンもつと手がぴくぴく。食旺盛、食後眠い、口内炎できやすい、、鼻水、クシャミ。耳鳴り。ねるとき足がほてり寝付きにくい(最初、足は冷たい)
月経>閉経50歳。
腹診>腹力中等度、肥満臍上動悸少し、
脈>RL、沈細数  手心熱
舌>淡紅、薄白苔、舌尖部に瘀点

脳鳴>
朝方が一番ひどく(4-5)起きるとましになる。

朝方発症は肝陽上亢。(肝血不足があると朝方、肝が旺盛になろうとするときに陽亢になってしまう)

肝腎不足が嵩じて
陰虚火旺の実証。

脳鳴>寝る前にひどくなる。

腎精不足

脳鳴>音量も大。音はごー、うーんで飛行機が飛ぶような音。

音の性質からすれば実邪

日中は少しましになる。日中の音は低音。

動くとましなのは実邪。

全体像から
痰湿か?

 耳鳴(週に3)高音で一日

陰虚疑い

 

弁証>陰虚火旺(ねつきB、断眠、足ホテル、脈細数、手心熱+脳鳴)
痰湿~湿熱(胖、水分多い、甘食、耳に水貯留)
10/17
生地黄5玄参5麦門冬8黄連2麦門冬8夜交藤5酸棗仁5丹参5半夏5芦根5石菖根5茯神5+竜骨10磁石10

12/2
脳鳴の音はほんの少し。寝つき良好、肩凝り少し、手の震えなし、耳鳴り減少、足ほてりなし、脳の振動のみ多い。
10/17去黄連、芦根、加;遠志5白朮5

2/12
脳鳴(-)、振動少し、耳鳴り(-)、眠可。症状なし
にて六味丸3包+麦門冬2包(朝昼)、酸棗仁1包(眠前)で
7月には振動も完全になくなる、耳鳴り、脳鳴なし。鼓膜欠損はおなじ。

 

 
 
 
 
 
 
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