症例44 無月経  女性25歳
 
既往歴>水痘、ムンプス、無月経、花粉症
家族歴>特にない
現病歴>
初潮は14歳で月に一回あったが、16歳頃よりみだれ1/M~/2M、17歳~18歳は1/3M~1/4M。18歳以後は自発的に生理が来なくなり半年に一度病院に行き、生理を2回こさしてその後は放置して無月経、というのを22歳までつづけていた。23歳で当院来院する
生活歴>夕食7.30、米2回、朝パン、過食多い。果実、サラダ、ヨーグルト多い。
甘食多い(アメ、ショコレート、ガム)水分は心がけて飲んでいる。便;普通1/日、時々便秘、悩み事で便秘する。
睡眠23-6.30 運動5分
現症> 汗少ない、冷え性、肩こり、夕方足がむくむ、目疲れる、目かすむ。(パソコンは仕事で1日中)
食欲良好、食事をするとねむい、体重増加38→40、
月経1月(消退出血)
舌:淡白、薄白苔、滑、舌下静脈怒張ない。脈;沈緩無力y
腹診;臍上動悸、心下痞(ウッ)、大腹に横線2本
弁証>腎精不足、内湿、脾失健運
現代医学的所見>
LHRH負荷試験; LH  2.16→51.19   FSH 7.73→23.60
子宮、5.1cm×2.4cm(小さい)子宮膣部細胞診;classⅡ
視床下部性、第2度無月経。
経過>
黄体ホルモン注射では月経なく、プラノバールで消退出血あり(第2度無月経)
その間、2~3ヶ月月経がないと消退出血おこしていた。06年8月には第一度無月経となる。処方は当帰芍薬散と海馬補腎丸。クロミッドで刺激するも排卵ない。
07-02(6.9×2.8cm)しかしBBTは一相
自然月経は来ないので
07-3月3日より海馬補腎丸と煎じ薬に変更する、

弁証>肝腎精血不足
当帰3、熟地黄3、巴戟天2、仙霊脾3、白朮3、茯苓3、益母草3、
枳実2、甘草2、麻子仁3+海馬補腎丸
初診より約1年後、07年3月27日はじめて自発的に月経来る。18歳より6年ぶりという。月経量は通常の8割くらいで2日間とやや少ではあったが。 その後ほぼ1ヶ月に一回月経がくるようになったが基礎体温は1相性であった
07年7月よりなんとか二相性の基礎体温が2ヶ月続く。

 

時系列

     
13 甘食多い(夜遅く、家族とともにお菓子たべる)  
14   初潮
15 体重41~42  
16 失恋  
17   月経1/3M~1/4M 
18 体重45、大学で一人暮し、 自力で月経こない
  睡眠11-7、3食/日  ホルモン剤服用
22 仕事開始 当院初診
  体重39-40  
     
     


<経過>
06年5月             
当帰芍薬散と海馬補腎丸     黄体ホルモンで出血ない
卵胞黄体合剤で出血

06年8月 第一度無月経になる               
2~3ヶ月月経ないとき
消退出血誘発する

07年3月未だ自発月経なし
3月3日より海馬補腎丸と煎じ薬にする

巴戟天3、仙霊脾3、白朮3、茯苓3、当帰3、  
熟地黄3、益母草3、枳実2、甘草2、麻子仁3 

07年3月27日
自発的に月経くる(18歳以後はじめて)、BBTは一相性
07年7月
BBT二相性になる

 
 
 
 
 
 
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