主訴>右股関節痛と左下肢先のしびれ
現病歴>50歳から右股関節痛あり、整形外科を3件ほど回るがよくならず60歳からビッコ引くようになり、62歳で手術勧められる、本人希望せず、本日にいたる。診断は変形性股関節症。
右股関節>右足が1.5cmほど短くなっており動作のはじめ、立ち上がるときには、物につかまり、やっと立てるが、激しい痛みが5分くらいつづく、伝い歩きがやっと。15分歩くとしんどく、痛みがひどい。痛みは刺痛、雨天↑、寒天↑、風呂で↓
左足指先のしびれ>朝~夕方までしびれる。日中はまし、夕方にかけて徐々にアップ、疲れで↑、動くと↓、座ると↓、第3,4指がしびれる
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既往歴>50歳子宮内膜症で加療、55歳、下肢静脈瘤で静脈弁結紮。
生活歴>米1回夕、甘食多い、水分心がけて飲む、便は1/日、時にコロコロ、力いる。
尿8-9/日、夜間1/日。睡眠10~4.6、寝つきG、断眠1/日、すぐ寝るが2.3/月2-3時に不眠。
運動;家の中を歩くくらい。
現症>首こり、右股関節痛み、体だるい、風呂がしんどい、暑がり、疲れやすい、眼疲れる、めまい、ため息、こむらがえり2.3/年、不安。やるきない、動気3.4/日、不整脈あり、立ちくらみ、食後眠い、ガス多い、耳鳴り、腰怠い、手足火照る、閉経55歳出産2回、26,29歳。
耳鳴り>右耳のみ、数年前より、夜中に目が覚めたときのみ。じーじー低音、音量は中~大。
脈>R沈細渋無力、L沈細弦無力、
舌>淡紅。薄白黄、舌下NP、腹診>腹部軟 |
現症 |
分析 |
暑がり、眼疲れ、腰怠い、耳鳴り、手足火照る、 |
腎陰虚 |
股関節痛は風呂で↓ 寒天↑、雨天↑
脈細弦 |
風寒湿痺 |
刺痛、動きはじめに痛み。痺れは動くと↓
脈渋 |
瘀血 |
左下肢がしびれ、夕方にかけて酷くなり、疲れで↑、疲れやすい、脈左右無力、腹部軟 |
気血両虚 |
耳鳴り>右耳のみ、数年前より、夜中に目が覚めたときのみ。じーじー低音、音量は中~大。 |
腎陰虚+瘀血、気血両虚だろう |
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弁証>腎陰虚、風寒湿痺、瘀血、気血両虚。
生地黄5熟地黄3山薬5山茱萸5牡丹皮3党参5当帰3丹参3芍薬5五加皮3骨碎補5鶏血藤5炮附子2
X年4/20(ひと月後)立ち上がるときの痛みは10分の2、下肢痺れは5/10.
6月には股関節痛(-)。1後年には知らぬ間に耳鳴りはなくなっていた。再発なし。 |