症例5   慢性扁桃腺炎 28歳男性
 

主訴>2.3か月に一回扁桃腺がはれて高熱が出る39.40度が三日間、38度が三日。
現病歴>毎年3回(6月.8月.10月)夏場に発熱してその都度、抗生物質を服用していた。5歳、扁桃腺炎で手術した。しかし少し残存しているとのこと。それ以後。発熱は年に1回にすんでいた。20才(大学生)の頃から年に3回発熱する。39~40度。それ以後、その状態が8年続いている。最近抗生剤で肝機能悪化した。脂肪肝もあるという。熱出るたびに1週間仕事や済むのが困る。
生活歴>夕食21、米3回、仕事は7~20まで、営業。サラダ多い、チョコは3/週。酒たばこ(-)。缶コーヒー2/日。便は2/日形あるが軟、(朝食後と昼食後の2回)、週2は下痢する、形無。残便感時に。尿5-6/日、睡眠22:30~6:15、寝つきが悪い60分毎日、断眠は2/日、すぐ寝る。運動なし
現症>肩こり、自汗が多い、冬も寝汗ある1/週、頸、背中に。今は毎日べっとり。眼疲れ、干燥。後頭部が頭痛4~5回/月、食欲ある、ガス出やすい。
扁桃腺が腫れたとき咽頭痛、顔ほてる。手心熱、
脈>R細稍数、関弱 L細弦軟
舌>淡紅薄白、裂紋が少し、舌下静脈NP、 
腹診>腹力あり、中脘付近やや膨満           CRP測定なし。
分析>


毎年3回夏場に発熱。冬も寝汗ある1/週、頸、背中に。今は毎日べっとり。眼疲れ、干燥、扁桃腺が腫れたとき咽頭痛、顔ほてる。手心熱、寝つきが悪い60分毎日、断眠は2/日、すぐ寝る、脈>R細稍数L細弦軟稍数
裂紋が少し

陰虚内熱(肺腎

便は2/日形あるが軟、(朝食後と昼食後の2回)、週2は下痢する、形無。自汗が多い、中脘付近やや膨満。R関弱

脾気虚(痰湿)

肩こり。後頭部が頭痛4~5回/月、ガス出やすい。残便感時に。夕食ごねるまでが早い90分。

痰湿が関与か?

弁証>陰虚内熱(肺腎)脾気虚(痰湿)
生地黄10山薬8山茱萸8黄耆8白朮8牛蒡子8玄参8板藍根5山豆根5夜交藤8防風5牡蠣10麦門冬8
2週目には寝つき良くなり下痢減り、寝汗は1/2日となり減少した。

  6/30に38-39度が4日間でた。8/21から7日間微熱37.5度。仕事に行けた。それ以後熱はでなくなる。冬の間は六味丸+補中益気湯エキスで整え、H26年の5月からは柴胡清肝湯+麦門冬湯エキスのみにする。咽頭痛が出てきた時、煎じ薬飲めばましになり熱がなくて過ごせた。
 
 
 
 
 
 
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