1 春になると微熱が出る、女性39歳
 


主訴>微熱、倦怠感、
既往歴> 22歳から毎年春になると微熱あり。当初は紫斑もありSLE疑い、シェ―グレン疑いでステロイド剤内服つづけていた。抗核抗体×1280
現病歴>子供がH23年、5/10~5/16に肺炎で入院。付き添う。5/15より37.7~38.8度の発熱、咳、痰あり。抗生物質1週間で咳は減る。微熱としんどさが残る。
現症>
5/15~6/6と毎日37.4~37.8微熱が続く。咳なし、痰なし、鼻水鼻閉なし、咽頭痛なし。子供の授乳、家事、微熱でしんどい。食欲だんだん低下する。WBC7000、CRP+、心下痞あり。気虚発熱、陰虚として加療。
脈>沈細有力、沈やや滑有力 舌>淡紅、裂、瘀血点、薄白
黄耆5人参5麦門冬7当帰3白朮3陳皮3柴胡3黄柏3升麻3五味子3炙甘草3縮砂3(後下)
6/13>午前の熱は減ったが午後より微熱はつづく。食欲はすこしアップしたがしんどさは同じ、重だるい。手の指先が赤く干燥してひびわれ痛みあり。毎年この時期になると微熱があるという。手のあかぎれもよく併発する。24歳くらいから15年くらいある。
舌>淡紅、裂紋中央に少し、薄白苔、舌先に瘀血点
脈>沈細無力、沈滑有力(浮脈はない)
腹診>心下に抵抗圧痛、臍横斜下に圧痛。
湿温病として対応する
滑石10杏仁7薏苡仁7竹葉5半夏5厚朴5黄耆5人参5白朮3黄芩3茯苓3白豆蒄5
これを服用して、翌日朝に37.1度、それ以後微熱はなくなる。しんどさもなくなる。
赤芍5知母5白僵蚕5加味で手のあかぎれ痛みもかなり軽減する。

 

 
 
 
 
 
 
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